6月19日頃から始まった当地(熊本県宇土市)の田植えが、1週間後には9割方済みました。事前に降雨もあって水の心配もなく好天にも恵まれ、例年以上に順調だったと思います。
ただ田植え後、例年になく被害が大きかったのがジャンボタニシによる食害です。4~5月の気温が高かったからでしょうか。全般的に例年より成長したジャンボタニシが田んぼを徘徊していたようで、いつになく沢山の田んぼで苗が食い荒らされていました。
ジャンボタニシが食用として日本に持ち込まれたのが1981年、その2年後には35都道府県に500か所もの養殖場があったそうです。その養殖場から廃棄されたり逸出したものが野生化し、分布を広げているというのが現状ですから、稲作農家は40年近くその被害に悩まされ続けていることになります。
そのジャンボタニシ、気温が下がると土中で越冬します。そして-3℃以下になると越冬すらできない為、茨城県より北では生息が難しいとされています。しかし日本列島の温暖化が進んだことで、活動の時期が早まりその範囲も拡がったのではないでしょうか。
昨年TV番組『ザ!鉄腕!DASH!!』でも取り上げられ、いよいよ全国区になったジャンボタニシ。その被害防止についても農水省HPをはじめ、いろんなところで公表されるようになりました。しっかり対策を講じて、被害を少しでも防ぐようにしましょう。
※下記のURLは農水省HP『スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の被害防止対策について』
https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/siryou2/sukumi/sukumi.html